日没閉門2019-08-21 21:53

昨日は給湯器関連の業者さん、シャワー関連の業者さんが午前・午後に分かれて我が家にきて補修作業をしてもらった。ということで一日自宅待機状態だったので、今日は大阪天六まで古書店をのぞきに行った。


一日閉じこもるのもいいが、身体や精神が佶屈になる。
駅まで歩いて、阪急電車で梅田に出て、まずは茶屋町Maruzenで新刊をチェック。レトロな中崎町を東進して、天六の商店街へ。

この本を読んでいると
東京の編集者―山高登さんに話を聞く

内田百閒は

世の中に人の来るこそうるさけれ
とは云ふもののお前ではなし
世の中に人の来るこそうれしけれ
とは云ふもののお前ではなし

と玄関に貼ってあるんですよ。「日没閉門」なんて書いてある表札みたいなものも掲げてあって。

日没閉門 (1971年)
偏屈老人の本領発揮というところか。この作者山高氏が担当した「日没閉門」は1971年に発行された、内田百閒存命中の最後の本。

今日、天六の古書店で初版が売られていたが、「ちょっと高いかな」と思って購入には至らず。でも次回覗いたときに残っていれば、買ってしまいそうな気もする。

途中、唐揚げ定食(500円)と瓶ビール大で昼食。
JR天満駅周辺の店もチェック(次回、友人らと飲もうか)
中崎町の商店街を抜けて梅田まで引き返す。


明日夜は女友達と神戸で会食。ますます私は脱力の人になっていきそうなので、たぶん友人にとってはほとんど役立たずの人になりつつあるね。
脱力の人



晩夏とKitri2019-08-23 12:58

昨夜はアラフォー美女と神戸で会食。
隠居生活まもなく1年半、たぶんそれほど寂しくもなく暮らしている。ものごころついた頃から友人も少なく独りでいることの多い人だったので、社交的ではない。

それでも物理的に精神的に会えなくなった友人や恋人だった人たちがいる。
あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)

「10万人のかなしみは、すべて、それぞれ違う。いつまでも、同じものにはならない。
夜、眠るとき、不安で、おそろしくなる。車を運転しているとき、急に、心臓が止まりそうなくらい、苦しくなる。その人が永遠に姿を現さないということは、とうてい、頭で理解できることではない。料理をしているとき。テレビを見ているとき。仕事をしているとき。目をつむって、髪を洗っているとき。突然、その人の不在が、胸にせまる。涙もでない。動けなくなる。

ぼくは、その個別のかなしみに寄り添えるような本をつくりたいのだった。」(同書157頁)。


長く生きていると「個別のかなしみ」がつきまとう。無造作に別れて、それが永遠の別れになることも多い。だから気がおけない友人らとは春夏秋冬節目のときに会ったり、いっしょに旅行したりするのがいいだろう。

彼女が予約してくれていた創作中華料理の店で夕食。私はあまり中華料理を好まないけれど、ボリューム満点のマカオ料理で、人生の中でいちばん美味しい中華料理だった。香辛料も味付けもしつこくなくて食べやすい。


ビール・スパークリングワインを1本二人で飲んで、3品ほどでお腹も適度に満たされたので、2軒目のウィスキーと珈琲の店へ。ウィスキーと珈琲、両方飲めるなんて珍しいお店だ。私はスコッチのロックとハイボールを各一杯いただく。友人と歓談していると彼女が「Line、見てください」という。「互いに隣席いるのになぜにLine?」と訝しげながらも、スマホのLineを見ると「死ぬほどうるさいおっさんが来店」とのこと。

チラッと離れた席を見ると、ローカルではわりと有名ないわゆる文化人がいて、そしてたぶん彼は小金も持って人脈も広いのだろう。隠居して素晴らしいことはこのような「巧言令色、鮮(すく)なし仁」の人と付き合う義理も時間も不要となったことだろう。

つくづく非社交的な自分をありがたいと思ったね(苦笑

友人から素敵な音楽の紹介があったので、今日はそれを聴きながらブログ更新した。
【Amazon.co.jp限定】Primo(デカジャケ(ジャケット絵柄)付)
ピアノの伴奏も素敵だね。

彼女とは昨夜、今更ながらにLineとインスタグラムを交換し合ったけれど、私はSNSにはあまり熱心じゃない。

ひっそりとブログを書いているほうが身の丈に合っているような気がする。

2軒目のバーは私の誕生月ということで彼女が奢ってくれた。
隠居はお言葉に甘えてご馳走になりました。

暑いけれど晩夏の雰囲気もし始めた夜だった。



老と幼2019-08-25 21:41

猛暑は峠を過ぎたようだ。一昨日から夜は冷房をつけなくても網戸にしていると、ぐっすりと寝ることができる。やはり自然の冷気で寝るほうがいいね。

金曜は武庫川を軽くジョギング。7.7km
この本で書かれている「ウォークブレイク」(ウォーキングとランニングを交互に入れること)を取り入れたほうが、老人にはいいだろうな。ビートルズのRubber Soulの一曲ごとにウォークブレイクしてみた。

昨日は義父が入所している施設から、花火大会を眺めることができるので、お見舞いも兼ねて施設を訪ねた。義父を車椅子に乗せてベランダから花火を眺めていると、隣にいるおばあちゃんから「ちょっと風があるから膝掛け持ってきて」と話しかけられた。施設の人に伝言して、膝掛けを用意してもらう。

義父は94歳だが、それ以上に高齢の入所者もいる。ただやはり足腰はしっかりしていないので、車椅子生活がほとんどだ。

余生返上
この本で描かれている老人ホームの姿は、たぶんどこも大同小異なのだろう。
老いかたも死に方も人は選択できない。ただあとしばらくは義父とこの花火を眺められたらいいかな。



今日は次男夫婦の子供(まもなく2歳の女の子)と神戸アンパンマンミュージアムで待ち合わせ。午前10時から3時間ほど、アンパンマンミュージアムやショップで遊んでから、次男が予約してくれているホテルのビュッフェ レストランでランチ。
さりげなくハイテンションな孫

次男夫婦の子供とはあまり会わないし、孫は人見知りが激しいので、次男夫婦と食事しながら1時間半ほど歓談。

結婚3年目だが仲睦まじいようでひと安心だ。
「父と娘」を私は経験していない・・・

次男夫婦から私の誕生祝いをいただく。LOGOSの秋用アウターだが街中で着ても違和感がない素敵なプレゼント、さすがにアスリートの次男はオヤジのツボをついてくる。

ホテルで別れて、私たちはホテルの送迎バスで三宮に出て、電車で帰宅。
ランチで食べ過ぎたので、夜はビールとサラダで簡単にすませた。

老と幼が入り交じりながら、しばらく日々が過ぎていくのだろう。



秋雨前線停滞中2019-08-27 21:55

秋雨前線絶賛停滞中。

とくに所用はないので、読書して昼寝。
現役時代はあまり寝なかったのに、隠居後はうたた寝することも多い。たぶん一日9時間ほど合計すると寝ているのではないか。

この週末に高知に友人らと旅行に行くけれど、残念ながら雨模様の天気予報だから、楽しみにしている仁淀ブルーを眺めることは難しいかもしれないね。

この本を読んでいると、こんな文章がある。
また旅。

 知人が披露してくれた小話。「四国の四つの県は、海を挟んだ対岸を意識し影響を受ける。愛媛は広島、香川は岡山、徳島は大阪、そして高知は……、パプアニューギニア」。ぼくはこのジョークが大好きだ。四つの県の中で、高知が飛び抜けて豪放磊落であることを、愉快に言い表していると思う。

まぁ極端なジョークだけどね。

ということで高知の居酒屋などをチェックして友人にLineで送る。入る店は当日の気分次第かな。

午前中は散髪屋にて例によって短髪にする。

雨なので、そしてそれなりに年老いたので「このあいだ」をゆっくりと思い出すのもいいかなと思いながら読書する。

自由に使うお金は少なくなったけれど、仕事に縛られる時間がいっさい無いし、「生涯現役」などという呪いからは無関係だ。退職してから、旧職場には一度も顔を見せていないな。

(朗報)
先日、次男と会食したとき、スマホの機種変更に伴い、やっと次男自身でスマホ代を支払うようになった。学生時代から息子たちのスマホ代を負担してきたけれど、次男は就職7年・結婚3年を経過して、彼自身の口座払いに変更した。

結局はその余った分は孫たちにまた還流するだろうから、甘い親ではある。

日々凡々であればいいかなとも思う。



小沼丹2019-08-29 20:27

昨日は雨の中ウォーキングして、あとは昼寝したり読書。
今日木曜日は長男夫婦の長男を午後からスイミングスクールに連れて行く日だ。

夕方まで雨は降りそうにないので、午前中はロードバイクで図書館などを巡る。

銀河叢書が気になっているので、この本を読み始めた。
ミス・ダニエルズの追想 (銀河叢書)

刊行の言葉として
____________________________________
敗戦から七十年。
その時を身に沁みて知る人びとは減じ、日々生み出される膨大な言葉も、すぐに消費されています。人も言葉も、忘れ去られるスピードが加速するなか、歴史に対して素直に向き合う姿勢が、疎かにされています。そこにあるのは、より近く、より速くという他者への不寛容で、遠くから確かめるゆとりも、想像するやさしさも削がれています。長いものに巻かれていれば、思考を停止させようと、儚くも居心地はいいことでしょう。しかし、これを疑う者は、居場所を追われることになりかねません。自由とは、他者との関係において現実のものとなります。いろいろな個人の、さまざまな生のあり方を、社会へひろげてゆきたい。読者が素直になれる、そんな言葉を、ささやかながら後世に継いでゆきたい。
____________________________________

と書かれている。

その趣旨からすると小沼丹の随筆などいいね。

クロモリロードで31km走って、妻とともに孫をスイミングスクールに連れて行く。
午前の仕事を終えた長男の奥さんが次男(孫2号)を連れて帰ったので、長男宅でしばし孫たちと遊んでから帰宅。

明日から一泊二日で友人らと高知へ旅行に行く。残念ながら雨模様なので仁淀ブルーは期待できないね。

秋雨前線停滞でなければ何泊か私だけ延長して高知滞在する予定だったけれど、雨模様なので短い滞在にすることにした。

・鷲尾山トレイルラン
・四国の尾根ロードバイクライド
・ちょこっとお遍路
などのしてみたいことはまたの機会になるかな。でも余生はわからないので、できるときにしておかないとあかんけどね。

明日は高知の居酒屋で飲んでいると思う。



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