花は散るもの 人は死ぬもの2019-04-24 14:56

咳喘息のような症状はたいぶ緩和されてきて、就寝時の咳も治まってきた。
10年ほど前の「老いって何?」と傲慢になっていた頃と比べると、年々歳々に身体能力は劣化していってるな、まあぼちぼちと老いていこう。

平日は孫の子守の手伝いで夕方が忙しい。2−3時間のパート勤務状態だ(無償だけど)

私たちも共働きで息子二人を育てたけれど、「こんなにバタバタと忙しかったっけ?」と息子夫婦たちを見ていると思う。でもそれは私たちが「息子たちをかなりの面でほったらかしにしていた」時間も多かったんだろうな(苦笑
息子たち夫婦は子供には根気よく付き合っているので、そりゃなかなか大変だろう。

ある程度の助力をできるのは良いことだろう。


今日はRadikoで「村上RADIO」を聴く。
最近は音楽は谷山浩子やN.S.Pを聴いている。

そして女性詩論集を読む。
花は散るもの人は死ぬもの
文章の勢い/スタイルから著者が若い詩人と思ったら、私より10歳年長の女性だった。

いつ死んでもおかしくない年ごろになった。時間が早く過ぎていくのでオロオロするばかりだ。死んだらすぐ忘れられる現代である。生きているうちが花なのだ。
 皮ふを剥いで内臓をさらけ出して書かれた詩が好きだ。身を削って書かれた詩が好きだ。そういう詩に出会うとうれしくなる。どういうわけか女性に多い。女は身を飾るのが身上だけれど、そんなものを剥ぎとって書かれたものは読み手をゾクゾクさせる。私を忘れないでと詩がいっている。このように生きたのだといっている。そしていつまでも読み手のなかに生きつづけるのだった。(「あとがき」より)


目次

    惚れて、産んで、書いて――与謝野晶子
    どうにかしてよ。――林芙美子
    ホントはもっと生きたかった――金子みすゞ
    生真面目・気取らず・生一本――中野鈴子
    不しあわせは蜜の味――中村千尾
    必殺仕事人――高田敏子
    女について――瀧口雅子
    しっかり長女――石垣りん
    人生は傷だらけなのだ――滝勝子
    照れるじゃないの――茨木のり子
    伝説になって生きる――久坂葉子
    私は野菜の肥料になろう――長澤延子
    そばにゐてよ――吉原幸子
    わたしを探してつかまえて――征矢泰子
    詩こそ命 わが命――大佛文乃
    永遠に青春――広津里香
    かすみを食べる――吉行理恵
    どこからきて どこへいく――相生葉留実
    ひとりきりで、荒野を――梅田智江
    昆虫に家族はいらない――前田ちよ子
    女という器について――氷見敦子


女性詩人・作品を顕す目次が簡潔・インパクトあり・魅力的やね。

当然ながら知らない女性詩人の作品も多い。
男性のほうが妙に「傷ついた」だの「昔のことを愚痴愚痴いったり、嫉妬深かったり」潔くないことが多いのではないか、単に私の属性かもしれないけど。

今週末からGWが始まる。私は隠居なので静かに過ごす予定だ。




混乱と乱れのある人生2019-04-26 14:38

クロモリロードで散策して公園で読書していた。

隠居生活2年目となり、ますます凡庸となりつつある。
不幸や不満が表現の原動力になるときもあるのだから、凡庸だと独りでもあまり孤独を感じなくなるし、表現への意欲なども低下するんだろうな。

今週も孫のパート子守。明日からは息子夫婦たちも10連休で旅行や奥さんの実家に行くので、孫守はひと休止となる。正直、ちょっとのびのびした気分(笑

今宵は孫を我が家に連れて帰って、長男夫婦らと我が家で夕食。

明日は女友達らと尼崎下町立ち呑みツアーを実施する。

私も村上春樹の言うように「混乱と乱れのない人生はつまらない」と思う。
とくに女性に関してはものごころ着いた頃から「混乱と乱れのある交流」ばかりしてきたけれど、反省はすれど(さすがに態度・心持ち・言葉がぞんざいになったことなど)後悔はないですね。

そういう時代を経て、「思い出というのは、人生の燃料になります。歳を取ってから、その燃料があるとないとでは人生のクオリティが違ってきます。」(村上春樹Radioから)ということには同感する、まあ年寄りの願望かもしれないけど。

などと爺さんがグチグチと喋っていても、女友達らは「この日本酒、旨いね」などといいながらこちらの話など聞いていないだろう、明日は楽しみですね。


尼ブラ2019-04-28 22:18

昨日は女友達3人と尼ブラしてきた。
午前11時に阪神尼崎センタープール前駅にて待ち合わせして、まずは中島酒店へ。日本酒3種飲み合わせセットを注文したけれど、店主が4人×3種、12本の銘柄の酒を用意してくれた。昼呑みはうまいね。


そのまま阪神尼崎駅方面へ歩いていく。中央商店街でホルモン焼きを買って、近場のコンビニで缶ビールを買って4人で飲む。韓国惣菜の店でキンパとキムチを買ったりもする。


酔い覚ましに尼崎信用金庫貯金博物館などに立ち寄ってから、下山酒店へ。
またぐたぐたと呑む。

〆はさすがに立ち飲みはしんどくなってきたので、ホルモン焼肉でガッツリと肉をいただいた。人気店のようで、廉価で美味でした。

午後8時過ぎに阪神尼崎駅でハグして解散。

先日来の咳などの不調はすっかりと回復した感じだ。
人生に意味はなくとも、時間を共有できる少数の友人がいれば、彩りは増すね。

今日は長男夫婦の孫守。明日から彼らは旅行に出発してGW最終日に帰宅するので、しばしのお別れ。孫二人を慈しんだ。

長男夫婦たちの似顔絵(素敵やね)


次男夫婦は沖縄を旅行中。
ホテルの部屋でくつろぐ孫娘

みな楽しそうでなによりだ。


チェアリング2019-04-29 16:15

今日は灘のお寺で納骨堂慰霊祭があり、妻と行ってきた。毎年昭和の日に行われるが、隠居生活となり、365日毎日が休日なので参加することが多くなってきた。

3月に高知旅行をした際に、実家近く(もう誰も住んでいないが)の先祖の墓に参った。1976年の夏に亡くなった父は当時67歳、脳梗塞の後遺症で入院していたが、リハビリにも熱心ではなく、生きることに倦んでいる気配が漂っていた。
父の年齢に私も近くなった。

私は凡庸にその後を生きてきたけれど、「不幸の連鎖」を自分の代で断ち切ったこと、そして息子たち・孫たちと、よりよい世代へとバトンを渡していく役割を果たすことはできたのではないかと密かに思っている。

帰りに妻と六甲のケーニヒスクローネで久しぶりにお茶。

珈琲のみだと648円、ケーキセットにすると1080円。この店にきて珈琲単品の注文はおかしいだろう、ケーニヒスクローネも注文しなさいという深謀遠慮かな(苦笑

でも久しぶりにいただくと美味しゅうございました。


六甲の書店で本を購入。
椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門 (ele-king books)

チェアリングとは「アウトドア用の折りたたみ椅子を持って屋外に出て、公園とか水辺など自分の好きなところに椅子を置いてお酒を飲んだり、まったりすごすというような。そういう行為」をいうらしい。

ルールというか心構えとしては以下のサイトなどをチェックしてみると


鉄の掟、第一条「人様に迷惑をかけない」。
鉄の掟、第二条「市井の人々に威圧感を与えない」。
鉄の掟、第三条「装備を増やしすぎてキャンプにならないようにする」。


人様に迷惑をかけない
ゴミは持ち帰る。むしろ掃除して帰るのかっこいい
市井の人々に威圧感を与えない(酒をよく思わない人もいるので)
私有地に無断で立ち入らない
騒がない(KEEP CALM)
公共の場を占有しない
装備を増やしすぎてキャンプにならない


ということらしい。

なんか肩肘張らず、隠居生活に相応しくていいね。





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