「レキシントンの幽霊」と孤独2016-11-01 22:35


村上春樹「レキシントンの幽霊」Kindle版をダウンロードして再読している。
レキシントンの幽霊 (文春文庫)

そして「決意」がより固まった。

遅くとも再来年の春には仕事を辞めて、組織から離れようと。

経済誌などを読んでいると、70歳まで働いて老後に備えよなどと4−50代の経済評論家が唱えているけど、それは夢想でしょう。60歳を過ぎると年々歳々、人は衰えていく。
人も動物なんだから、自分だけが例外だと思わないほうがよろしいでしょう。


でそれが「レキシントンの幽霊」となにが関係するかって?
この作品は孤立や独りよがりな孤独ではなく、人が生きていく上での「孤独」を豊かな文章で表現している。村上春樹作品は短編に秀逸のものが多い。

人が群れていく中で軋轢と孤独を見事に摘出している「沈黙」という作品などは、逆に私たちに孤独であるが故の強靱さと同時にぬぐいきれない不安を提示する。

うかうかと生きて、うかうかと死んでいく、人は勝ち続けることなどできない。
恐怖や得体の知れない怪異譚でなくとも、私たちの人生は「偶然の旅人」として翻弄されやすい。

そう思いながらこの本を再読していると、リアルを小手先の処世術で生きていくことにはつくづくと飽きた。

うかうかと死ぬ前に、孤独であろうと、豊穣な風景と人の言葉をしばし味わってみたい。

組織言語にはもう飽きすぎた。


子守日和2016-11-05 23:03

ミツバチだと思っていたら蝶のスタイルらしい(苦笑
今週は絶賛、家族と孫の子守の時間が多かった。

水曜(週休日)
孫が風邪気味なので、ジイジ・バアバで早めに保育所に迎えに行き、午後から長男宅で子守。長男夫婦が仕事を終えてそれぞれ帰宅してから、私たち夫婦で晩ご飯は近場の蕎麦屋へ。刺身盛り合わせ、鍋焼きうどん、大瓶ビールで夕食をすます。鍋焼きうどんが美味しい季節になってきた。

木曜(祝日)
次男夫婦が結婚後、初めて我が家に来宅。長男夫婦・孫も参加して午後4時過ぎから3時間ほど、狭い居間で膝を突き合わせて食事して飲んでいた。
日本酒は島根の地酒「誉池月」。辛口だが日本酒特有の旨みもある。長男、卒乳でお酒解禁となった長男の奥さん、私の3人でクイクイと飲んでいく。

孫は人の集まりが好きなようで終始ご機嫌。次男夫婦宅も彼ら好みになったそうなので、皆で次男宅に「建物探訪」のため今月、訪れることになった。

土曜(本日)
長男夫婦が仕事なので、長男が孫を我が家に連れてきて子守。
絵本を読んだり、近くの公園に行って散策したりする。息子たち二人が幼い頃は、よく訪れた公園、息子たちが初めて自転車に乗る練習をしたのもこの公園だった。
孫のつたい歩きを手伝いながら、30年前とそれほど変わらない公園の風景を眺めていた。

夕方、長男が仕事を終えて孫を迎えに来た。孫が「バイバイ」という仕草をしながら、電動自転車に乗せられて去っていく。

穏やかな秋日和だ。

11月は家族、友人と集まることが多い月。

lineアプリを使うことが多いので、今さらながらにKindle版解説書を読んでいる。

明日は自由な時間なのでカーボンバイクで走る予定。

珈琲とロードバイク2016-11-06 22:42

今日は昼前にカーボンバイクで発進。昨日と打って変わって、曇天でときおり小雨が降ったりする天気。北風強く気温より肌寒く感じる。

北摂方面は厚い雲、向かい風なので池田から西国街道を東進、茨木市の「大阪王将」で餃子定食でランチ。ときおりジャンクな料理を無性に食べたくなるんだ。

そのまま東進しようと思ったが、夕方になると寒そうだ。
今年は暖冬の昨年と異なり、例年より寒い冬だと長期天気予報が出ている。
うーん、寒い冬は苦手なので今冬はシクロクロスで遊ぶ段取りを考えていた。シクロは山に入るまでが難儀(巡航速度がやはり遅い・・・)なので、輪行なども利用して山歩きを兼ねるのがいいかもしれないなぁ。
最近体力が落ちているので、シクロを担いで山歩きするのがよいかもしれません、もちろん里山・低山歩きだけど(苦笑

帰路に猪名川沿い、伊丹空港近くの喫茶店に立ち寄った。
私はお酒も好きだけど珈琲も好き。とくに一家言あるわけじゃないけど、チェーン店ではないお店で飲むのが好きかな。

今日、立ち寄らせてもらったお店は、妻の中学時代の同級生ご夫婦が今年1月から始めたおうちカフェ。夏場は汗まみれなのでお邪魔するのを遠慮していたが、今日はほとんど汗もかいていないのでSPD-SLシューズのクリートにカバーを付けて店内へ。

想像していたよりこぢんまりしていてテーブル席2つとカウンター席の店内、でも落ち着く感じです。

日曜なのでご夫婦で接客されている。
「なにかケーキセットみたいなものはありますか?」とお伺いすると
ご主人曰く、「ダッチベイビーがありますが10分ほどかかります」とのこと。

とくに急いてもいない日曜の午後、先に珈琲をいただきながら、読書しながら待ちます。
夜行

昨日ダウンロードしていた森見登美彦「夜行」kindle版。
勝手に森見登美彦の妖しげな作品世界に没入していると、ダッチベイビーバニラアイスが運ばれてきた。

「ダッチベイビーとはドイツ風のパンケーキのことで、鉄製の小さなフライパンにそのまま生地を流し込み、オーブンでじっくり焼いたもの。オーブンで焼いている時に生地がぷくっと膨らむのが特徴」らしい。
パンケーキの中にバニラアイス・フルーツ・薬味の葉がのっており、今まで食べたことのない食感でなかなか美味。

そうそうわたくし、酒飲みなのに甘党でもあります・・・


ゆっくりいただいてから、ご夫婦にご挨拶。
来週、この店で妻も含めて有志で中学の同窓会があるそうです、知りませんでした(苦笑

基本的に私たち夫婦は互いの趣味は違うし、交友関係もまったく重なり合わない。
まぁそのほうがよろしいでしょう。

そのあと義母宅に立ち寄って、必要な書類とお土産の柿をいただき、バックパックに背負って帰宅。

今日の走行距離 55km



異世界と夜2016-11-09 18:14

世の中にはずるい人、姑息な人、他者を批判するのに汲々としている人が多い。
もちろん自分自身だってホメられたものじゃない。そんな人と関わり合うのは時間の無駄とわかっていてもムカつくときはあるし、気分を害するときも多々ある。

そんな時は異世界という存在が私を救うように思う。

最近再読した村上春樹の「レキシントンの幽霊」には孤独と日常生活の軋轢が静謐な文章で描かれている。いまさらながらに心が落ち着いた。
レキシントンの幽霊 (文春文庫)

村上春樹作品に対する批判としては
・ストーリー性がない、意味不明に終わる。
・主人公のナルシストっぷりが気持ち悪い。
・ラノベを長編小説にしたようなもの
・日本以外で人気があるのはソフトなポルノ小説として読まれているからだ
などなど、なかなかに手厳しい(苦笑

でも、村上春樹作品は私の心の深いところに確かに届いている。

村上春樹は「村上さんのところ」で
村上さんのところ コンプリート版

「電車等でマナーを守っていない人に遭遇すると、毎回、猛烈な怒りが湧いてきて、目的地に着く前にぐったり疲れてしまいます。

なぜ彼・彼女達は、あんなにふてぶてしいのでしょうか?

ー中略ー

殺意に似た怒りを感じてしまう私に、何かアドヴァイスをいただけたら、助かります」

という質問に

「僕らは異界に生きているのだと思うことです。そういう人たちが普通であって、僕らの方がエイリアンなのです。僕らはその異界に、たまたま場所をもらって住まわせてもらっているのです。そう思うと少し気持が楽になりませんか?ならない?困りましたね。」

冗談めいた回答だけど、意外と重要なアドバイスだと思う。

村上作品はパラレルワールドや異世界を作品の軸とすることが多い。
リアルや日常生活だけに軸を置くことは、現実的に見えて実は貧相な生き方ではないか。私たちは「時の旅人」としていつか平等に死んでいく。だからこそ自分の中に異世界を取り込んでおくことが、世間や人に右往左往されない世界を構築してくれるだろう。

「レキシントンの幽霊」についで森見登美彦新刊「夜行」を読了。
夜行
森見氏、いちじスランプに陥って、連載をストップしていたけれど復帰して次々と作品を発表されるようだ。

魅入られる如く、読み入ってしまった。

「今こうして自分が夜をさまよっているとき、どんなに遠い街も同じ夜に包まれて、膨大な数の人々がそれぞれの夢を結んでいる。この永遠の夜こそが世界の本当の姿なんじゃないだろうか。
そのとき「夜行」という言葉が頭に浮かびました。」


作品中のこの文章が異世界への扉となっている。

ダヴィンチで森見登美彦特集が掲載されているので併せて読むと、面白いですね。
ダ・ヴィンチ 2016年12月号

異世界に行ったきりになる心配もあるけど、
私の場合、家族・友人・ロードバイクがあるから杞憂になるでしょう(苦笑



ガジェット愛?2016-11-10 00:18

Lenovo YOGA BOOKを欲しくてリアルタイム検索などでずっとチェックしているけど、人気沸騰で製造がめちゃ遅れていて、来年になっても入手できるかどうか不明だ。

その間
・10インチタブレットを購入した方がいいかな
・禁断の中華タブレットに手をだそうか
・ポータブックが激安になってるやん
・ポメラDM200も手に届く値段やな
・いやいや現在所有のタブレット・PCの活用法を再度見直した方がよいのでは

といろいろと葛藤しております・・・

Kindleでガジェットで検索していると、こんなコミックを発見。
ガジェット愛がとまらない
50%ポイント還元なので、ダウンロードして読んでみた。

「デジカメ購入158台、機種変更117回―デジタルガジェットへの欲望におぼれ、給料と人生をつぎ込んできた男の実録コミックエッセイ。」


ITライターだからこそできるガジェット収集ですね、一般人には不可能。
パソコン黎明期から2012年に至るPC・ガジェットの小史になっているのもいい。

なぜか「VW Works」を思い出した。
エプソンPC-286VGというデスクトップPC(OSはMS-DOS)上で仮想マシンを構築して疑似マルチタスクをを実現したものだった。Windows3.1もいまだ登場していなかった。
ただ疑似マルチタスクなので重くて実用にはならなかった。

当然ながら今のスマホ・タブレットは天国のような世界ですわ。

現在、持ち歩いているタブレットはHP Pro Slate 8というマニアックな機種。
法人向けのタブレットだが、なぜかAmazonなどで個人向けに27,000円で販売されていたので速攻購入。
HP Pro Slate 12も5万円ほどで販売されていたので、入手しておけばよかったと後悔している・・・

この機種はバッテリー保ちがよく、画面も綺麗。このタブレットで、Kindleやhontoの電子書籍を通勤電車内で読んでいる。ただWi-Fi機能はあるけどLTE対応ではないので、Netに接続するときにはスマホの狭い画面でチェックしている。だが、この本を読んでいるとデザリングができるじゃないかと今さらながらに気づいた。
携帯ツール百科 あなたのデジタルデバイス見せて下さい (エイムック 2561)

先月、家族でドコモの機種変更などをして3人でシェアパック10(10GB)を利用している。3人とも自宅内の無線LANを利用したり、外では私も長男も仕事が忙しいのでスマホにアクセスすることは少ない。ゲームや動画などパケットを多く使うアプリも利用していなので、10GBでも十分ぽいし、使わなかった分は1GB単位で翌月に繰り越せる。

じゃぁスマホを親機、タブレットを子機としてデザリングすればいいじゃないか思った次第。WiMaxやモバイル無線ルーターを利用するまでもないだろう。シェアパック10には別途デザリング費用もかからないし。

デザリングの方法として
■USBテザリング
■Wi-Fiデザリング
■Bluetoothデザリング
の3種類がある。

USBデザリングは親機と子機をUSBケーブルで接続して通信する方式。通信速度は速いが、有線式なので機動性に欠ける。

Wi-Fiデザリングは通信速度も速く複数デバイスも可能だけど、バッテリー消費が激しいらしい。

BluetoothデザリングはWi-Fiより速度が遅くなるけれど、バッテリー消費は少ない。
ちょっとNetにアクセスする程度なら、この方式がいちばんいいかな。

まぁ外出中はそれほどNetアクセスすることはないでしょう。

ちなみに50%還元ポイントで次に読むKindle書籍はこれ。

村上春樹と私

かなり面白そう。





秋晴れ、奈良山辺の道ハイキング2016-11-11 23:44

今日は友人と奈良山辺の道ハイキングに行ってきた。
夏は柳生街道、秋は山辺の道ハイキングと最近の定番コースとなっている。ここ数日の寒さと打って変わって穏やかな秋晴れの日、二人でのんびりと天理から桜井方面に歩いていく。

16kmほどのハイキングコースなので急くこともない。

木綿の種のオブジェ?

コースには至るところに古墳群がある。

コスモスと地道。


溜め池に金魚が群れている。やたら多いんやけど。

秋本番、路傍には無人販売所が多く設置されており、それを覗いていくのも楽しみ。


ほとんどの販売所で柿やミカンが陳列されているけど、大福餅を発見。

1個100円、餅を頬ばりながら青垣国定公園を歩く。銀杏の黄葉が見頃だ。

山辺の道後半は神社が主となる。紅葉が始まっている。



勝手に「二上山見ガ丘」と名付けている坂道から、二上山の秀麗を眺める。

大神神社手前の展望台から大和三山、葛城山、金剛山方面を展望。

大神神社まえの「森正」にて柿の葉寿司、にゅうめん、缶ビールで遅めの昼食。

冷やしそうめんが好みだけど、ひんやりした空気の中で食べるには暖かいにゅうめんが最適、あいかわらず美味、ダシもしっかりと飲み干した。

三輪明神参道商店街の「みむろ」に立ち寄る。私の大好きな最中だ。



そして桜井駅手前の巽製粉直売所で食パン・牛乳パンを購入。

麦坐 直売店オープン!!

人気商品は午前中に売り切れになってしまうようで、私が買った食パンも残りわずか。
両方で250円ととんでもなく廉価。以前のハイクで偶然見つけた店だけど、お薦めです。

近鉄桜井駅から鶴橋ーJR環状線と乗り継いで、大阪梅田へ。
いつも居酒屋さんで午後5時前から飲み始める。

友人のIくんとは10年以上のつきあい、お互いに我が儘な性格なので気が合うのかもしれません。

居酒屋にサングラス・トレイルランキャップ姿で入ったので、先に飲んでいた中国人カップルにガン見された。ちょっと派手すぎたんですかねー(苦笑

ダンデライオンイエローをかぶっている。確かに派手だ・・・


結婚して家を離れた次男がトレイルラン・ジョギングシューズを5足、トレイルラングッズをいくつか残していったので、彼の了承を得て再利用させてもらっている。

2時間ほど居酒屋でオヤジ二人グダグダと話して、解散。

秋晴れののんびりした1日だった。

(注)中間地点にあたる長岳寺前にある天理市トレイルセンターが平成28年10月1日~平成29年3月末まで内部改修のため休館となっている。便利な休憩場所だったが利用できないので要注意です。


「村上春樹と私」を読む2016-11-12 17:19

村上春樹の小説を翻訳しているジェイ・ルービンの新刊が発売されたので、Kindle版をダウンロードして読んでいる。
村上春樹と私

彼の村上春樹本としては「ハルキ・ムラカミと言葉の音楽」が2006年に発刊されている。村上春樹についての作家論・作品論は評者によっては、かなり我田引水めいたものになりがちだけど、ジェイ・ルービンは翻訳者であるだけに、村上春樹と直接の交流があり、私信も含めて村上春樹評論としては抜きん出ている。
ハルキ・ムラカミと言葉の音楽

10年を経て、彼の村上春樹本(といっても後半は芥川龍之介などの近代文学論だけど)が発刊された訳だけど、謡曲と村上春樹本が深層部分で通底しているという指摘も興味深い。あらためてこの本も併読する予定だ。
謡曲百番 (新日本古典文学大系 57)

村上春樹初期三部作である「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」には中国人バーテンダーのジェイが経営するジェイズ・バーが登場する。主人公やその友人である「鼠」のよき話し相手、相談相手である大人の男として登場している。

同名のジェイ・ルービンが翻訳者として、村上春樹作品をアメリカに紹介したというのも不思議な縁かもしれないな。

Kindleを読んでいると、長男と孫が来宅。次男の結婚式の写真をUSBデバイスに保存して持ってきてくれた。
今月は次男夫婦宅にも訪問予定

長男が昼食をとっているあいだに、孫と遊ぶ。表情がより豊かになり、得意げな顔、驚嘆したような顔をする。一対一の対応から、もうひとつの存在を認識し始めた特徴である「指さし」も最近はしきりにしている。


秋晴れで暖かいので長男と共に近くの公園へ。花壇の花、紅葉を眺め、そして芝生の道を孫の手をとりながら歩いていく。歩行もだいぶしっかりしてきた。

30年前、3歳の長男とこの公園によく来た。私も十分に老いたが、「後になるべき先の者」としての役割を果たせたかもしれない。

明日も天気は安定するようなのでロードバイクで走る予定。





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