アフリカの技法とロードバイク2012-03-24 18:54

平日はずっと残業だったので、ヘロヘロになって週末を迎えました。
もうね、おっさんは仕事では頑張りは効かない。

今日は軽くロードバイクで走ってみようとリアルタイムレーダーを観察するも不安定な天気。まさしく春の嵐といった天気でしたね。

丘沢静也さんの「下り坂では後ろ向きに」を読了。

「静かなスポーツのすすめ」を語り、「筋肉の力を抜いて、意思の馬具をはずして」静かに走り泳ぐ。
著者は競技的なスポーツを「アフリカの技法」だという。弱肉強食のなかでライオンはうかうかしていると飢え死にする。
「より速く、より強く、より高く」であることがアフリカの憲法だという。

確かにロードバイク雑誌を見ても最近はサイクリングというより競技的な指向が強い。お手本はツールなどのプロ選手であり、選手用最高機種ロードがもて囃される。
でもボクは「アフリカの技法」には批判的じゃない。ゆるゆる走ったり泳ぐことは、あわてなくてもボクのようにシニアになれば当然のようにそのへんに落ち着いていく。
無理しすぎると故障したり、事故にあったりする。静かな世界もいいなと思うようになる。

フルマラソン・トレイルランナーの次男は先日の「篠山マラソン」でサブスリーを達成した。
42.195kmを3時間未満で走ることをサブスリーという。トップアスリートも含めてもマラソンランナーの上位5%しかサブスリーを達成していないようだ。まさしく「より速く、より強く」の世界。

若いときは「より速く、より強く、より高く」の世界は魅力的だと思う。
とともにボクはシニアになるにつれ「ロードバイクに乗ることができる時間は贅沢で豊潤な時間」だと痛感するようになった。
変わることや新しさに心や時間を奪われるのではなく、滑るように身体が動き風と季節を感じていく時間。そのようなものを愛おしいと思う年代になった。

息子たちは変わること、成長すること、そして自分の居場所を広げていくことが「より速く、より強く、より高く」の世界とうまくリンクしていくのだろう。

明日は日曜出勤。快晴みたいですね(苦笑)。
月曜に代休をとっているので、ええかげんちょこっとロングをしてみたいもんです。




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