ある種の無防備さ2010-04-07 23:20



村上春樹が「青春と呼ばれる心的状況の終わりについて」というエッセイの中で、「僕がそれをずっと信頼して生きてきたある種の無防備さー留保事項なしの手放しの無防備さのようなもの」があっけなく失われ消えてしまうこと、それが青春と呼ばれる心的状況の終了だと書いている。


唐突に村上春樹の文章を引用したのは、4月から社会人となった長男と仕事や職場環境のことを話していると、「留保事項なしの手放しの無防備さ」を人は生来持っているものだと思うからだ。

だが現在はそのような無防備さを、不器用に生きている、合理的でない、と排斥しがちだ。だから初めから「無防備さ」を厭い、山嵐のジレンマに陥っているような生き方をしている人が増えているような感もする。

生きていると人に裏切られることも多いし、同時に人を失望させることも多い。
でもそれらがいつか切なく思い出す過去になるかもしれないのだ。

今宵は髪を短髪にして、ロードバイクのブレーキシューの汚れをとる。
伊吹山ヒルクライム前日に自走で信楽まで走り、貴生川からサイクルトレインを利用して米原まで移動。昨年も利用したビジネスホテルに泊まり、当日は中山道をのんびり関ヶ原まで走っていくことにした。

ヒルクライム後は気の向くままツーリング旅行をするけど、天候次第で計画を変更する予定です。



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