秋の夜の読書、そして無事故之名馬 ― 2008-10-29 23:45
■静かな夜、
を読了。うーん、微妙。文体は嫌いじゃないけれど言わずもがなの後書き、そして「小説家」にこだわる姿を読者に主張し続けてもねぇ・・・。表題は魅力的。私の感性がずいぶんと旧くなっているのかもしれない。
■ついで村上春樹の旅エッセイを読み進めていく。
1997年震災後の阪神間を歩いた記録が興味深い。ポタリングでよく走っているコースだが、私は震災前のこれらの街には馴染みがない(私の住んでいる場所は阪神間でも震災の影響の少ない地域だった)。
母校の神戸高校を訪ねた後、村上春樹はこう書く。
「三十年以上も前の話ーそう、ひとつだけ確実に僕が言えることがある。人は年をとれば、それだけどんどん孤独になっていく。みんなそうだ。でもあるいはそれは間違ったことではないのかもしれない。というのは、ある意味で僕らの人生というのは孤独に慣れるためのひとつの連続した過程にすぎないからだ。だとしたら、なにも不満を言う筋合いはないじゃないか。だいたい不満を言うにしても、誰に向かって言えばいいんだ?」(同書286頁)
村上春樹らしい表現で小説に表れても不思議じゃない。確かに人は年を経るにつれてどんどん孤独になっていく。でもそれはおそらくキリキリした孤独ではなく、さまざまな人との出会いを経た後の孤独なのだ。望むらくはこの秋の夜のように、静かで落ちついた孤独であって欲しい。
■無事故之名馬
1985年発刊の「スタートバイシクル」の巻末にショップ情報が載っている。福岡にある南米商会というショップが載っているが最近RSSリーダーで読んでいるショップではないか。そのリンクから無事故之名馬という記事が掲載されている。安全にロードバイクで走るノウハウやマナーが紹介されている。役立つ情報が多い。
おなじくリンクの張られている親父のつぶやきも面白い。エンゾ早川氏の本よりははるかに直截で、HP運営者も書いているように「あくまで「噂」と「裏技」です。眉にツバを付けてお読みください。」というなかなかディープなHPです。
などとグダグダ書かず週末はロードバイクでスッキリと走りたいが土曜は所用が入ってしまった。日・月になんとか戸外遊びしたいもんです。
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