里山の風景2007-06-20 23:01

夏の日 今森光彦さんの最新写真集を眺める。
今森さんの作品に出会ったのは、1999年「萌木の国」だった。

萌木の国 湖西の里山の美しさを切り取った写真、そして端正な今森さんの文章に惹かれた。
その後、NHKの映像ですっかり「今森里山シリーズ」は有名になった。

高知の少年時代、私のそばには里山が、そして田園地帯が身近にあった。春になると田んぼからはぬるんだような泥の匂いが漂ってくる。

いま山や自転車に惹かれるのは、少年時代に自分に植え付けられた感覚が再度甦ってきているからだろう。
ビルの合間で仕事をし、コンピュータに向かって仕事をしていても
私のDNAは自然を欲している。
だが里山は完全な自然状態ではない。人々が立ち入り自然と時には闘いながら、時には宥(なだ)めながら調和状態に入っている小宇宙のような感がする。

人がいて里山がある、その匂い・風景・そしてそこから想像されるものをしばらく愛していきたい。


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