Blogmeterでクロスバイクの走行距離を管理する ― 2006-08-14 05:52
自転車の走行距離を記録してグラフ化するツールを探しました。
当初は「はてなグラフ」を利用しようと思ったが、なぜかうまく設定できない・・・。
Netで検索してみると、ものぐさな私にぴったりのツールがありました。
Blogmeter
RSSを読んで自動的に距離をチェックしてくれるそうだが、とりあえずは手動で走行距離を入力。
最高距離を100kmに設定しているところが、弱気ですねー。
ふんふん、自転車に乗る楽しみがまた増えそう。
「恋はさじ加減」と梅干しの味 ― 2006-08-14 21:40
平安寿子さんの「恋はさじ加減」、読了しました。いろんな食事を絡めた男女のやりとりが描かれている。エンターテインメントとして秀逸な短編集。
「野蛮人の食欲」にはヤモリのオードブル・焼き蛤が
「きみよ、幸せに」にはポテトサラダが
「泣くのは嫌い」にはタマネギが
「一番好きなもの」にはカレーうどんが
「とろける関係」にはバターご飯が
「愛のいどころ」には梅干しが、男女の激突・すれ違い・触れあいに絡んでくる。
このなかでいちばん好きな作品は「愛のいどころ」
母親から、おまえは不器用だ・整理ができない・料理が下手だと言い続けられてきた女性が結婚。家族に恵まれなかった生い立ちをもつ夫は、じぶんを育ててくれた祖母が作っていた梅干しの味が忘れられない。夫は、梅干し作りに並々ならぬ熱意を寄せる。彼女は、自分が料理ベタであることを痛感して苛立ちを覚える。夫が梅干し作りにあれほど熱意を示すのは「自分が料理ベタであること」を暗に批判しているのではないかとまで思ってしまう。
私は不器用なので、彼女の気持ちや心の動きがよくわかる。私が料理をするとマズいものができるのは間違いない。ジェンダー理論は、ここでは割愛しますね。料理には想像力と段取りが必要だと思う。苦手な人間というのは、それが欠けているような気がする。まぁ、運動神経が鈍いような感覚かな。
ところで私の母も、すごい料理下手だった。友人とお酒を飲んでいるとき、互いの母親が料理下手だったと言うことで話しが盛り上がったことがある。なにしろ「だし巻き卵」を二人とも大人まで知らなかったし、肉じゃがも硬いモノしか食べたことがなかった。
でも、お互い、こんなに立派に育ったじゃないですか。若い頃、食べ物にこだわるのは潔くありません(笑)。
「愛のいどころ」では彼女は最後にこう思う。
「おふくろの味という言葉の意味が、ようやく見えてきた。親がいなくても、修介はお祖母ちゃんに可愛がられた。手塩にかけて十分に愛されたーその幸せの感覚がこのうえない美味となって舌に刻み込まれるほどに。だから彼には、不幸の影など入り込む隙間がなかったのだ。」(同書234頁)。
一緒に食事をして楽しい人は、やはり感覚の合う人でしょう。今回の作品では、出てくる男性もなかなか魅力的。
いままではあかんたれなタイプの男たちが登場するのが平さんの作品の特徴だったけれど、やはりあかんたれ男では、食事が不味くなりますもんね。
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