古書店で高橋和巳に再会する2006-05-16 22:48

昼休み、会社の隣ビルにある古書店で本の探索。
高橋和巳の「憂鬱なる党派」「我が心は石にあらず」「わが解体」「捨て子物語」などを、手に取る。
本の奥付をみると、1970年代初期。私が浪人・大学生活を過ごした頃だ。私たちの世代は、常に団塊の世代に遅れ、「大学紛争」も終焉し、大学に入学すると学生運動はせんこう花火が落ちる直前のごとく、弱々しい発光になっていた。
私は、高橋和巳が亡くなってから彼の作品に出会った。そして自分の孤独や社会とのズレを、高橋和巳の作品に投影したのかもしれない。 いま古書店で手に取る高橋和巳の本は、しずかに書架にたたずんでいるようだ。

彼の作品の中で、もっとも好きな作品を挙げよと言えば、「邪宗門」であろう。「大本教弾圧」という史実にのっとりながらも、邪悪さと畏れをを秘めた主人公千葉潔のストーリーが壮大。これをだれか映画化するんじゃないかと思ったけど、ムリだったみたい。「オウム真理教」などの事件を私たちが経た今、この「邪宗門」の物語は、陳腐な宗教小説ではないと感じる。


あと、登山の本、日本古典大全集などを立ち読み。
仕事を終えて、友人Iくんと軽く飲む。仕事を終えたサラリーマンばかりの大衆酒場。

最近、PCの設定ですこし寝不足気味。1時間半ほどの短期決戦でお開き。

仕事の疲れと、ほろ酔いでちょっと眠い。では、おやすみなさい。


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