愛がいない部屋 石田衣良恋愛短編集第3弾 ― 2005-12-15 23:04
石田衣良の恋愛短編集・第3弾。「スローグッバイ」「1ポンドの悲しみ」についで、「愛がいない部屋」ですか・・・。
うーん、本の表紙、おもわせぶりですね。並行して「クオリア降臨」も読んでいるけど、どっちが上とか下とかという感覚は、わたしにはない。
茂木健一郎がいう「クオリア=質感」というキーワードは、すべてのこと(コンピュータ、読書、山歩き、生き方)に繋がっていくような予感がしている。
「クオリア降臨」のなかであげられている本の多くを(平家物語などの古典はのぞいて)わたし自身も読んでいる。でも、それは若い頃に読んだ本もあるし、いま読んだばかりの本もある。僭越ながら、茂木健一郎とは違う読後感も持っている。
「印象批評」というものが、茂木健一郎がいうようにあってもよいのではないか。
目黒孝二は、本の批評の中で、じぶんのなかに生じた感情の流れ、そして過去の自分と物語を突合させるというスタイルをとっている。
わたしは、そのようなスタイルを好ましいと思っている。
さて、今回の石田衣良の小説には、どんなエロチシズムが流れているのか、楽しみ。
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